~好きな言葉を書作品にしてみよう~
「自分の信念となる言葉を書で表現したい。」
「自分と向き合う時間にしたい。」
北川さんの熱い想いを実現したく開催を決めた『奈津子さんとの書道会』。
その場にいらしたいでさんも即決。仲良しの茶茶さん、親しくなったばかりの荒田さん、それぞれも快諾くださり、7月17日(日)にまちなかbizあおばセミナールームにて書道会を開催することができました。
ワークショップは以前にも行ったことがあるため、人数分のお道具や資料は準備済み。
【2020年 新春 大人の書き初め大会】https://wp.me/paqYzb-kz
仕入れに行き、ワークシートを作成し、講義内容を考える時間は本当に楽しくて、一週間も前から早々に荷造りを終えたほどでした。
全て私物という二台のカメラとスピーカー、パソコンを駆使なさり、ライブ配信のお手配をしてくださった北川さん。この書道会にかける意気込みが伝わり、私もヤル気とテンションが高まりました。
書道会の様子はこちらからご覧いただけます⇓
たくさんの美文字のコツの中からただ一つ。起筆と収筆を意識して書くことをご説明しました。
篆書、隷書、草書、行書、楷書。
漢字には五種類の書体があります。
「五軆字類」という字典をご覧いただいている様子。
楷書は安定感がある書体。
行書は変化を表現できる書体。
同じ「笑顔」という文字でも、書体を変えると印象がガラリと変わります。
楷書は「右上がり」「右下重心」「等間隔」などの美文字のコツを取り入れることで安定感が生まれます。
行書は「疎密」「太細」「強弱」「緩急」「潤渇」などのさまざまな表現方法で変化をつけることができます。
それぞれの特徴を踏まえたものと、踏まえていないものを比較してのご説明を、キーワードの『風』の文字で。
裏面にすると、半紙への墨液の入り方に違いがあることが一目で分かります。
緩急をつけ、強弱を加えながら運筆しているからこその証です。
「KIBOU」という概念をどの文字、どの書体で表現するか?
漢字?ひらがな?カタカナ?
楷書?行書?
組み合わせは無限です。
正統派、丸みを帯びた雰囲気、力強い雰囲気、優雅、のびやか。
楷書、行書、それぞれにもさまざまな表現方法があります。
より具体的にイメージできるように作品とともにご説明。
よく言う「文字のバランス」には三種類あることをご説明。
「配置バランス」「造形バランス」「余白バランス」…それぞれのバランスを意識しながら書くことの必要性をご実感いただくために。
講義を一通り終えたらいよいよ実技の時間です。
講師かつカメラマンの奈津。
北川さんが配信のお手配をしてくださったおかげで、写真以外にもたくさんの画像を残すことができました。
何と便利で素晴らしい時代!
和やかな雰囲気の中にも…
集中できる不思議な時間。
書きたい言葉が決まったら、書体や書風のイメージをもとに参考手本を作成します。
よりイメージに近づけるように。
何度も確認し試行錯誤しながら作成します。
ご都合により一足早く…荒田さん、完成
大満足な笑顔で「はい、チーズ」。
インスピレーションで選んだ音から漢字を当てはめて。
「千伊津(CHIIDU);たくさんの人が賑わう場所でうまくまとめる」
太陽や日の丸をイメージして全体的な丸みを表現するために、背景にメタリックゴールドで荒田さんのキーナンバー「33」を入れることに。
荒田さんの発想力の豊かさに皆が魅了されました。
「百回の説明より一回手を持って指導を」
これは私の最初の師である伯母から受け継いだ指導方法です。
お一人ずつ何度も手を持って。
茶茶さんにミラクルがな、貴重な瞬間
書道を学んでいただけあって抜群の腕前とセンスを発揮なさった茶茶さん。
太細をつけた線を目指し繰り返し練習なさる様子。
完成した作品とともに、とびきりの笑顔で。
日常で繰り返し使う「しあわせ」「ありがとう」を、『風』とともに表現なさいました。
アストロジャ-茶茶さんならではの唯一無二な作品です。
ゴールドの組み合わせが作品を引き立てます。
自分だけでなく周りの人の様子も見て学べるところが、グループレッスン最大のメリットです。
この春に誕生した初孫ちゃんのためにお名前を書きたいと。
いでさんの想いを奈津オリジナル書作品【あなたへのメッセージ】仕様で仕上げることに。
何度も何度も「書くことが楽しい!」と仰っていたのがとても印象的でした。
その背景にある内容を伺い、さらに感激の奈津。
乗り越えたいでさんの笑顔が輝きを増します。
この春に生まれたお孫ちゃんのお名前を。
『自分→子ども→孫。
自分から少し遠い存在の孫にできるのは、「この先、幸せに暮らして欲しい」と願うこと。
この想いをこれからの生きる指針にしていきたい。』
いでさんの想いに皆が心打たれました。
育む色である緑色のメタリック筆ペンとフレームで揃えて。
手を持って一緒に書くと、運筆のリズムや緩急、強弱の付け方を体感いただけます。
掴んだ感覚を練習に繰り返し落とし込むので、短時間でも効果を発揮できるのです。
「LOVE ALL SERVE ALL」を和訳した『愛全奉全』。
何度も何度も、ただひたすらに。
自分と向き合う時間とともに。
練習して最も早く上がるのは「観察力=見る力」。
書いた作品を真剣に見比べる、北川さんのベストショット。
約二時間の実技をやり抜いて。
達成感溢れる笑顔最高ですね
『愛全奉全(LOVE ALL SERVE ALL)』
~全ての人に愛を奉仕する~
自分と向き合い、ご自身の信念を書で表現したいとの北川さんの強い想いから、この書道会の開催が決まりました。
仕上げた作品をお互いに見比べたり…
感想を伝え合ったり…
称賛し合ったり…
ベストメンバーで最高の書道会を行うことができました
『自分の「愛全奉全」が自室にあるのは、とても居心地が良いです。』
自室の壁のヘッドホンコーナーに設置してみました、と、嬉しいご感想とともに送ってくださったお写真。
大好きな音楽を聴きながら馳せる想い。
暮らしを彩る書作品を作成するお手伝いができたことを、とても嬉しく思っています。
実技の途中にお嫁さんとLINEで何度もお話しなさりながら、お孫ちゃんのために仕上げた作品。
後日、息子さんご夫婦にプレゼントしたらびっくりするほど喜んでいただけたそうです。
「子ども部屋にずっと飾ってくれるそうで、ばあちゃん冥利に尽きます。」
かわいい悠里ちゃんのお写真とともに、嬉しいご感想が届きました
次々に浮かぶアイデアをシェアしながら、お互いに見比べ、感想を伝え、称え合う…少人数だからこそできたことだと思っています。
書いた人の魂が宿るからこそ、活字は生きた文字へと変わります。書道を通してご自身と向き合い、抱いた想いをイメージ通りに表現するのは、容易いことではありません。
だからこそ、+αの遊び心と豊かなアイデアで、書道を楽しく、身近に体験いただけるレッスンをご提供したいと思っていたので、私の願いをこのような形で叶えることができ、とても嬉しく思っています。
【世界を 和みの書で魅せる】~書道を通して愛と喜びと感動を与え、人の役に立てる活動をする~書道家 谷井 奈津子の理念と活動方針です。
これからも書道を通してさまざまな活動に励むことができるよう、しばらくは心身を労いゆっくり充電したいと思っています。
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