美文字Before&After⑩
「お手本があると書けるけど、お手本がないとうまく書けない。」という方は、とても多いと思います。一点一画の長さ、傾き、位置、組み合わせのバランス…よく見て真似ると、お手本に近づいた文字になったような気がして、練習にも力が入ります。
書道においても、まずは古典の臨書をしっかりと行い、基礎を徹底的に身に付けていきます。基礎を身に付けたうえで初めて、応用としての創作ができるのです。
日常生活で使う硬筆(ペン字)においては、「お手本を徹底的に身に付ける」ほどストイックに練習することは、なかなかないかもしれません。それ故、美文字の基礎がないまま自己流の文字になってしまうのです。
私のレッスンでは、『全ての文字に応用がきく美文字のコツ』を、3つのポイントを軸にして、専用テキストでご説明しながら練習しています。一文字一文字のお手本が目の前になくとも、コツを意識して書くことで、自然と美文字へと変えていくのです。
実際に4回のレッスンを終了した生徒さんの日常の文字を見せてもらったところ、お仕事での日報の文字、立て看板に書かれたマジックでの文字、提出する履歴書と封筒の文字に至るまで、驚くほどに綺麗に見やすくなっていました。レッスンの期間は、わずか4回、1か月間ほどです。
お手本がなくても、堂々と綺麗な文字が書けるように。一人でも多くの方に美文字への近道をしていただけるよう、これからもレッスンを行っていきたいと思っています。
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