美文字になる方法⑨

~お手本の見方を学ぶ・その2~

横浜市在住の書道家 谷井 奈津子です。

ご訪問ありがとうございます。

あなたの文字を美しく変えるペン習字のマンツーマンレッスンを行っています。

前回は『永』の文字を具体例に挙げて、お手本の見方をご説明しました。

【美文字になる方法⑧】~お手本の見方を学ぶ~https://wp.me/paqYzb-sc

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過去の記事はこちらです⇓

【美文字になる方法⑦】~美文字のコツを応用して書く~https://wp.me/paqYzb-s2

【美文字になる方法⑥】~さまざまな美文字のコツを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-rc

【美文字になる方法⑤】~バランスの取り方を学ぶ~https://wp.me/paqYzb-r1

【美文字になる方法④】~基本的な筆遣いを学ぶ~https://wp.me/paqYzb-qF

【美文字になる方法③】~文字の構造を理解する~ https://wp.me/paqYzb-qC

【美文字になる方法②】~美文字への7つのステップと必要な3つの力~https://wp.me/paqYzb-pB

【美文字になる方法①】~クセ字にコンプレックスがある、あなたへ~https://wp.me/paqYzb-p3

【お一人お一人のクセを見抜く】~クセを生かした上で美文字にしていくレッスン~https://wp.me/paqYzb-mZ

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『配置バランス』『余白バランス』『造形バランス』…お手本を見る力である『観察力』には、これらの3つのバランスを見る力を必要とします。

本日はそのうちの『配置バランス』について、より分かりやすくご説明をしていきます。

「和」の文字で見ていきましょう。

枠内に中心線を入れたところです。練習用紙に書かれたお手本だと思ってください。

これらの中心線を、二次関数に見立てます。横の中心線をX軸、縦の中心線をY軸だとイメージしてください。

縦横のメモリと数値はおおよそのものですが、それぞれの点画の起筆や収筆が横の中心線(X軸)、縦の中心線(Y軸)のどの位置にあるかを見るための参考にしています。

一画目は縦の中心線(Y軸)上に起筆があります。縦の中心線(Y軸)の半分ぐらい(メモリ2)の位置です。ここから書き始め左に払います。横の中心線(X軸)の半分ぐらい(メモリ-2)までの長さです。縦の中心線のメモリ1つ分も下がっていないので、かなり浅い角度で払っていることが分かります。

二画目の起筆は横の中心線(X軸)上にあります。横の中心線(X軸)の半分より左寄り(メモリ-3)から書き始め、縦の中心線(Y軸)上の半分より中心寄り(メモリ1)のあたりを目指して書きます。

三画目は縦の中心線(Y軸)と平行して書き、半分より下(メモリ-3)の長さまで書き、短めにはねています。

四画目は二画目と三画目の交差した位置から、二画目の起筆の下あたりまで払い、五画目は縦の中心線(Y軸)にかかるぐらいの長さに留めます。

六~八画目も同様に、どの位置からどの位置までかを中心線を座標軸に見立てて見比べながら書きます。

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それぞれの点画の配置バランスを座標軸をイメージしながら把握していくと、「どこから書き始めれば良いのか?」を見抜くことができるようになるので、枠内にバランスよく配置できるようになります。

続きまして前回もご説明した『造形バランス』の観点から、美文字のコツを交えてもう一度見てみましょう。

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一画目の左払いは寝かせ気味に書きます。二画目の起筆に向かうようなイメージで払うと良いです。

二画目と三画目の交差の位置は重要ポイントです。2:1の割合で左側が長くなるように交差し、二画目の起筆に向かうようなイメージで短くはねます。二画目の真ん中を交差してしまわないよう注意しましょう。

四画目の左払いは一画目と角度を変えて払いましょう。この時、払いの角度がそれぞれ等間隔の45°になるように意識しましょう。

五画目は交差の位置から少し下から書きます。交差の位置から書かないように注意しましょう。下がV字になっていればOKです。また、「のぎへん」の右側である一画目の起筆部分、二画目の収筆部分、五画目の位置は、それぞれ揃えておきましょう。

六画目は二画目の収筆の近くに起筆が来ることがポイントです。六、七画目の向かい合う縦画は対称の角度で内側に入れ、それぞれの下の部分を出しましょう。

六~八画目の「口」は、二画目の起筆の高さから、四画目の払い終わりの高さまでに収めます。「のぎへん」の真ん中(1/3)に来ると、文字が安定します。上過ぎても下過ぎても造形バランスが不安定になるので、注意してください。

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いかがでしたでしょうか?『観察力』といえども、『配置バランス』や美文字のコツを全て見抜くことは、かなり大変であることをご理解いただけたかと思います。実際に文字を書く際には、観察して見えたお手本の形を脳内にスキャンして覚え、その覚えた形を再現する『表現力』も必要とします。線質を美しく変えていくのは『表現力』に含まれます。

「お手本を見て書く」…瞬時に行っている動作にも、実はこんなにも複雑な力を働かさねばなりません。これらはその場ではできても、身に付けるには繰り返しの練習を必要とします。真の美文字を身に付けるには気が遠くなるような道のりだからこそ、マンツーマンのレッスンがそのお役に立てると自負しています。

本来なら自力で見抜く文字の『造形バランス』の詳細な解説をお手本とともに見て学び、理解してから練習に入るだけでも、独学とは何倍も差が出ます。更には練習した文字がお手本とはどのように違うのか?何度もご説明しながら修正までをサポートします。どこを直せば良いかを把握しながら次の練習に入るので、ここでも効率よく取り組んでいただけます。

『効率よく美文字を身に付けていく』ことをご実感いただくために、体験レッスンも行っています。どうぞお気軽にお問い合わせ・お申込みください。

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